FAQ

性質について

有機チタンを塗布、乾燥し皮膜を作りましたが膜が白化しています。透明な膜を得るにはどうしたら良いでしょうか。

有機チタンで皮膜を作る場合、アルコキシド・キレート化合物そのままを塗布・乾燥すると反応性が高すぎるため膜形成できず白化または凝集します。

そのため、溶剤にて希釈して塗布・乾燥する必要があります。(希釈倍率の目安:アルコキシドは20~50倍程度、キレートは5~10倍程度)。なお、この性質のため有機チタン出発の皮膜形成では厚い膜はできず、数十nm~数百nm程度の膜厚となります。

皮膜形成時に白化現象が生じた場合は、反応性を抑える目的で、希釈濃度をより低くする、希釈溶剤を沸点の高いものに変更する、反応性の低い化合物に変更する(アルコキシド→キレート等)、といった手法で改善することが可能です。また、塗布作業時の湿度を低くする(20%程度)ことでも白化現象を抑えることが可能です。

もし解決できない場合は、より簡単に皮膜形成出来る製品として「PCシリーズ」をご用意しておりますので、ご検討ください。PCシリーズの詳細につきましては『資料ダウンロード』より「オルガチックスPCシリーズ」、「高屈折率コーティング剤シリーズ」等をダウンロードしてください。

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